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COROS とは一体どんなブランド?
ランニング用GPSウォッチと聞いて、皆さんはどのメーカーを思い浮かべますか??
日本のランニング市場でいうとGARMIN(ガーミン)やSUUNTO(スント)、EPSON(エプソン)にPOLAR(ポラール)などを思い浮かべる人が多いですよね。
今回ご紹介するランニング用のGPSウォッチ『COROS(カロス)』は、マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が在籍するNN Running Teamとサプライヤー契約をしたことで2020年の年末話題になった、今最も話題のランニング用GPSウォッチブランドです。

Pace2は私がスポーツをしてきた過去17年間に着用した最も優秀な、最も軽いウォッチです
マラソン世界記録保持者 エリウド・キプチョゲ
makuakeより引用
ランニング用GPSウォッチブランド『COROS(カロス)』は、アメリカのバージニア州に誕生したブランドです。ブランドの変遷を見てみましょう。
2016年7月に初めての商品(サイクリング用のスマートヘルメット)LINXをリリース。
2018年5月に初めてGPSウォッチを『Pace マルチスポーツ』を発売。
2018年、2019年にはGPSウォッチの上位モデルAPEX、VERTIXを次々とリリース。数々の賞を総ナメにし、GPSウォッチの確固たる地位を築いていく。技術開発に力を入れパルスオキシメーターが搭載されたモデル、トラックランモードを導入したりと革新的な技術を搭載していきます。
2020年8月にリリースしたPace2は、 わずか29gでありながらウルトラマックスモードでGPS60時間の連続駆動を実現。 ランニング用パワーメーター『STRYD』の技術を取り込み腕でパワー測定を可能に。そしてサードパーティアプリとの連携の手軽さや使いやすさ、そして 何よりも高スペックでありながら199.99USDという驚愕の価格(日本での発売価格は23,000円〜27,000円前後と予想されています) を実現しています。
また、上述した通り、エリウド・キプチョゲ選手が在籍するNN Running Teamとサプライヤー契約を結び、ボストンマラソン優勝者のDesiree Linden(デジレ・リンデン)、日本でもトレイルランニング愛好家には名前が知れているZach Bitter(ザック・ビター)やHayden Hawks(へーデン・ホークス)などとアスリート契約を結んでいます。
特徴COROS Pace2 仕様 /機能/特徴
ディスプレイサイズ | 30.5mm |
解像度 | 240×240ピクセル(64色) |
ディスプレイタイプ | Always-on メモリLCD |
スクリーン素材 | Corning®️Glass |
カバー素材 | 繊維強化ポリマー |
ベゼル素材 | 繊維強化ポリマー |
ストラップ素材 | シリコン / ナイロン |
クイックリリースバンド | 20mm |
サイズ | 42×42×11.7mm |
重量 | 約29g(ナイロンバンド装着時) 約35g(シリコンバンド装着時) |
電話接続 | Bluetooth 4.2 |
アクセサリ接続 | ANT+ / Bluetooth |
衛生システム | GPS / GLONASS / QZSS |
センサー | 光学式心拍数モニター / 気圧高度計 加速度計 / コンパス / ジャイロスコープ / 温度計 |
防水 | 5ATM(50m防水) |
動作温度 | -20℃〜+60℃ |
保管温度 | -20℃〜+65℃ |
充電時間 | 2時間未満 |
バッテリー寿命 | 通常使用:20日間 GPSモード:30時間 UltraMaxモード:60時間 |
サポートワークアウト | ランニング(トラック / 屋内 / 屋外) バイク(屋内 / 屋外) スイム(屋内 / 屋外) 有酸素運動(屋内 / 屋外) トライアスロン / 筋トレ |
製造地 | 中国 |
上の表に記載されていない機能としては、スマートウォッチとして、スマホに通知されるメッセージなどをPace2で受信したり、アクティビティごとに表示できるデータをカスタマイズすることができます。ウォッチフェイスも簡単に変更できますし、トレーニングプランをアプリで作成→Pace2に転送することも可能です。
Pace2の特徴
- わずか29g(ナイロンバンド装着時)という軽さ
- 通常使用20日間、GPSモード30時間駆動というバッテリー
- 圧倒的なGPSの精度と受信速度
- 欲しかったトラックランモード
- 回転式デジタルダイアル
わずか29gでありながら、これだけの機能性とバッテリーを兼ね備えているモデルは、現在リリースされているGPSウォッチでは他に見当たりません。GARMIN Forathlete 245と比較されることが多いでしょうから、両者の比較については別途ブログで書きたいと思います。
トラックランモードが他メーカーを圧倒する
COROSが2019年7月に開発した『トラックランモード』は、多くのランナーが頭を抱えていた悩みを解決し、他メーカーがまだ調整できていない見事な機能だと言えます。
東京近郊でいうと織田フィールドなどでは、平日の夕方からたくさんのランナーが練習するなど、市民ランナーでも今やトラック練習を取り入れている人がたくさんいます。トラックを走る際、第1レーンを占領して走ることはなかなか難しく、400mを基準にペース感覚を養うはずが、実は1周約415m(例えば第3レーンを走った場合)になってしまうなど、思うようにペース感覚を養うにはこれまでの時計では難しいことが多くありました。
また、時計によってもGPSの精度がズレるなど(例えばGarminとSUUNTOで同じ距離を走るとかなりの確率でSUUNTOの方が距離が多く出る)GPSのちょっとした誤差が気になることがこれまでにもありました。
COROSがリリースしたトラックランモードは、トラック(同じ周回コース)を走った際に出るGPSの誤差を調整し、より正確なGPSデータとなって記録に反映されます。また、GPSにつながる速度も申し分ないので、アクティビティ開始前に起動してもストレスなくスタートが可能です。

回転式デジタルダイアルがストレスを軽減する
スマホの普及以降GPSウォッチもタッチスクリーンの液晶が増えてきました。しかしながらスマホ用の手袋で反応しないこともしばしば。もちろんボタンを何回も押せば使えないことはありません。筆者もGARMINにSUUNT、EPSONOなどさまざまなブランドを使用してきましたが、スマホ感覚でありながらストレスフリーな回転式デジタルダイアルの使い心地は、かなり気に入っています。
COROS Pace2 押さえておきたい初期設定と便利なカスタマイズ
COROS Pace2の中身は以下の通りです。
- ウォッチ本体&付属バンド(シリコンバンドまたはナイロンバンド)※Makuakeで購入する場合、オプションで両方付属します
- 充電ケーブル
- スタートガイド
- ステッカー
- 箱
初期設定についてみていきましょう。とても簡単なので細かいことは割愛しますが、スマホと同期しないと日本語対応しませんので、そこだけご注意ください。
- スマホにアプリをダウンロード
- Pace2の電源を入れる
- Pace2の各種設定
- 同期(日本語対応になります)
- サードパーティアプリとの接続
絶対にすべき初期設定
言語設定(日本語または英語へ)
単位設定(メートル法へ)
日付・時間設定
プロフィール設定
メッセージ通知
サードパーティアプリ連携(必要な方は)
設定については別のブログに書きましたので、以下を参考に設定してみてください。
アクティビティデータ表示項目のカスタマイズ方法
GPSウォッチ上でカスタマイズする時計が多かった中で、スマホでカスタマイズが簡単にできるのはとっても便利です。COROSアプリの右下のデバイスの設定ボタンを押して、アクティビティデータをタップします。ワークアウト(今回はランを選択しました)を選択し、ウォッチフェイスを簡単にカスタマイズすることができます。




PACE2で取れるデータ(運動中・運動後)
時計を選ぶ際に実際の画面で何を見ることができるか、
かなり重要ですよね。これが意外とどのGPSウォッチのブランドも、ホームページだと掲載されていないことが多いです。最近のGPSはアプリを追加して増やせたりするので当然と言えば当然ですが、個人的には購入前にどの程度見られるのか知りたいので記載します。COROSもPACE2だけでなく、APEXやVERTIXという上位モデルもあるので、これで十分と思えるか、もう少し機能が欲しいと思うか、見ていきましょう。
VERTIX2が今後出るらしい(速報)
表示画面データ
運動中の画面(カスタマイズが可能です) |
距離 / 1kmあたりのペース / 現在の標高 / 高度上昇 / 高度下降 / ラップタイム / ラップ距離 / ラップペース / 体力 / 体力 / 有酸素TE / 無酸素TE / ランパワー / ラップパワー / 心拍数 / ピッチ / 現在時刻など |
ランニング終了後(ウォッチ画面) |
平均ペース / 平均パワー / 平均ピッチ / 最大ピッチ / 平均歩幅 / 最大心拍 / 平均心拍 / 有酸素TE / 無酸素TE / リカバリータイム / 高度下降 / 高度上昇 / カロリー / 運動時間 / 合計時間 |
アプリ転送後(スマホ画面 STRYDなどをつけるとより多くのデータが表示されます) |
走ったマップ / 総距離 / 運動時間 / 平均ペース / 最速1kmラップ / 平均心拍数 / 消費カロリー / 平均ペース(1kmあたりのラップ) / 最大ピッチ / 平均ピッチ / ストライド(歩幅) / 最大のランニングパワー(最大・平均) / パワーゾーン / 標高 / 累積上昇 / 累積下降 / 心拍数(平均・最大) / トレーニング効果 / 接地時間 |
割とランモードでトレイルランニングに必要な高度情報がついてくるので、これでバッテリーが30時間と持てば十分という人も多いと思われます。
APEX PROやVERTIXに搭載されているGPXデータを活用した地図情報の登録方法についても記載していますので、気になる方はこちらもご覧ください。
COROS Pace2 がおすすめの人
一言でまとめるとランナーには全員おすすめです。
初心者でもウルトラマラソン(100km)を走る方でも十分なスペックに超軽量。
強いていうのであれば、ウォーキングや登山、トレイルランニングなどはサポートワークアウトから外れているためご注意ください。使用してみた感じですと、GPSウォッチ初心者の方でも操作が簡単で、玄人ランナーの方でもある程度これ一台で十分満足いく機能になっています。
PACE2でも長時間バッテリーモードにすれば、なおバッテリーは長持ちさせられます。
逆にPace2で満足できない人は、自分が主として行っているアクティビティが入っていない方(例えば登山など)は、ある程度の情報はランモードでも見ることができますが、少し気持ち的にも・・ですよね。そんな方は、グレードアップしたモデル(APEXやVERTIXなど)を選ぶといいでしょう。もちろん他のブランドを選ぶことも選択肢に入れていきましょう。
また、スマホを持ち運ばずになんでもこなしたい方(音楽やSuicaなどの機能が欲しい方)は、Garminなどより機能性の高いモデルを選んでいくことをオススメします。
使用感とレビュー
現在発売されているGPSウォッチの中で
最も使い方が優しくコスパが高い
私はGPSウォッチをいくつも使ってきましたが、今までで1番使い方がやさしいと感じました。これまでGPSウォッチってなんだか難しそう・・と思っていた人でも、きっとCOROS Pace2なら困らずに使いこなせると思います。
基本的に使いこなせないほどの機能が盛り込まれて高額・・というGPSウォッチでしたが、必要な機能を的確に捉えて『これなら使いこなせるな・・』と思えるレベルまでシンプルにしてくれたのは、GPS初心者だけでなく、高額で購入を諦めてきた人にとって、この上ないほど嬉しいことです。
また、バッテリーと重量の関係はトレードオフと思っていた概念を覆すくらい、とっても軽いです。充電し忘れて、走り出そうというタイミングでバッテリーが切れているとか、そういった心配も大幅に軽減されることでしょう。トレイルランニング愛好家の場合は、100km以上のレースでGPSが持たずに時計を2本用意していたり、途中でログを取るのを諦めていたりという方も多かったと思います。そして何よりもあの重たい80gほどのバッテリーによる体のバランスを崩すことなく走れる快適さは何ものにも変えられません。
COROSの使い方 まとめ
使い方まで1つのブログで網羅しようと思うと大変だったので、まとめてこちらで使い方をチェックできるようにしておきますので、気になるリンクはぜひチェックしてみてくださいね。
まずはこの2つ設定
ランニング初心者はこちらをチェック
操作中に困ったらこちらをチェック
SNSにはこちら
心拍トレーニングはこちら
APEX PROやVERTIXを使ってる人はこちらをチェック
トレーニングのダウンロード方法はこちら
COROSでできるトレーニング
せっかくGPSを新調したら、トレーニングにも活かしたいですよね。
そんな皆さんにオススメのトレーニングリンクをご紹介
ウォーキング・スロージョグから始めたい方
ランニング初心者
ランニング中級者
パフォーマンスをしっかり上げたい方
トレーニングについて深く知りたくなった方
うんちくまで語りたい方
COROS PACE2の購入方法
実店舗で購入する場合
COROSは現在量販店への卸はやっておらず、日本国内ではストライドラボというお店のみで販売しているようです。全国に5店舗あり(HPで6店舗目の情報あり)ますのでご紹介します。
東京本店
東京都多摩市一ノ宮2-19-1
050-1229-1339
福岡店
福岡県福岡市中央区大名2-11-15 2F
092-715-3564
名古屋店
愛知県名古屋市名東区八前2-1002
052-773-3110
ニセコ店
北海道虻田郡倶知安町北一条 西3-11
camp & go B
0136-55-6754
那須店
栃木県那須塩原市方京1-1-19
0287-74-3134
妙高店(準備中だそうです)
新潟県妙高市田口周辺
ネット通販で購入する場合
楽天が1番お買い得なのでオススメです。どうやら上記のストライドラボさん経由の通販のようですが、発送もレビューを見る限り早いみたいです。ちなみに楽天は1日、5と10がつく日がポイントアップするので、いずれかの日付で購入するとなおお得ですよ。楽天市場のアプリから購入すると更に0.5倍ポイントアップするので、合わせてチェックしておきましょう。
※他にもメーカーの公式HPや、ストライドラボさんのオンラインショップでも取扱いがあるそうです。最近ではAmazonでも見かけるようになりましたので、チェックしてみて下さい。
まとめ
初心者だけだと思いきや、大多数のランナーがほぼこれで満足できます
主流のGarminやSUUNTOと比べると、Suicaが搭載できたり音楽を持ち運べたりする機能はないので、できることは劣りますが『ランニング』を楽しむ上での機能性としては十分です。
これまでのGPSウォッチでバッテリーに満足がいかなかったり、GPSの精度に問題を感じたりする方、コスパ最高のGPSウォッチを欲しい方は、満足できると思いますので、ぜひこの機会に選んでみてください。大事なのでもう1度最後に書きます。
最後になりますが、初めてのGPSウォッチで海外ブランド・・そんな方には日本語でわかりやすく見られるように、日本語に設定するまでの流れを簡単に書いておきましたので、ぜひ日本語設定のブログもご覧ください。