2021年8月版『揺れないランニングバッグ』(トレランザック)タイプ別オススメ13選

ランニングを始めてしばらく経つと、
✔️〇〇も一緒に持っていけたら・・
✔️走って通勤ができたらいいな
✔️せめてスマホだけでも持ち歩きたい
✔️飲み物も持ち運びたい
といった要望が出てきますよね。

ランニングバッグと一言で言っても種類は様々。今回は、用途や容量を中心にランニングバッグの選び方をご紹介していこうと思います。
※ウエストベルトについてはまた別で記載する予定です。

出典:www.nathansports.jp

基本的なスタンスとして、Amazonや楽天で販売されている名前も聞いたことがないような激安品はオススメしません。巷に溢れる使ったことがないような人が書いている記事のおすすめではなく、実際に紹介する商品の大部分を使ったり、メーカーから情報を聞いたりしている立場から、外さない商品をご紹介いたします。

目次

1、ベスト型かハーネス型か

ランニングバッグは用途と容量で選ぶのが基本ですが、もう1つ選び方があります。

ベスト型かハーネス型かです。

よくわからないと思いますので、画像を見てみましょう。

ベスト型

出典:www.ultraspire.jp

ハーネス型

出典:www.goldwin.co.jp

大きな違いはウエストにベルトがあるかないかです

10年くらい前まで日本の市場では、ほとんどがウエストハーネス型でした。海外ブランドのベスト型の登場により、揺れにくく使い心地のいいベスト型に市場を奪われる形となりました。ハーネス型にはサイズ調整できるベストがついているため、多くの人にフィットできるようになる分やや重く、ウエストのベルト部分が蒸れることもありました。肩が楽なため、今でも長距離を走る際は使用されることは多いですが、ベスト型の方が軽量で十分なフィット感が得られたということでしょう。値段も安いため初心者は飛びつきがちですが、多くの方が選ぶ通り、ベスト型の方がどちらかといえばオススメです。
※一般的ではありませんが、長時間(一晩を超えるような使い方をする場合等)には、肩の負担が大きくなるため、人によってはハーネス型の方がオススメになる場合があります。

ということを抑えつつ、容量をベースに用途について触れながらランニングバッグ選びについて見ていきましょう。

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2、ランニングバッグの容量

ランニング用のバッグはその他のバッグと同じで容量から選んでいくと選びやすいです。

1~3L    主に必要最低限の荷物を持ち運ぶのに優れたサイズです。背負うタイプだけでなく、ウエストベルトも検討してみてもいいかもしれません。

5~8L    次に多いのがこのサイズ。このサイズになると水分を持ち運べたり、夏であれば簡単な着替えやサンダルなども入っちゃいます。トレイルランニングのショートレースなどでもよく使われるサイズです。

10L~12L  しっかりと荷物が入るサイズです。大きすぎず汎用性が高いので、環境次第で通勤ランなどにも使えます。トレイルランニングの大定番のサイズと言って良いでしょう。玄人ランナーは100km以上をこの容量のランニングバッグで走ります。

15L前後   大容量の15Lは、ある程度持ち運びたい道具が全部入るタイプです。ストレスフリーで荷物が入れられる反面、調子に乗って重たい荷物を入れすぎると、性能がいいランニングバッグでも揺れます。

20L~25L  このサイズまで来ると、ランニングバッグというカテゴリーから外れてきますが、ファストパッキングと呼ばれる走って移動、野営し、荷物を削って2日以上走るというスタイルの方が使用したりします。今回は詳細は割愛いたします。


まずは自分の用途に合った容量が大体お分かり頂けたかと思います。次の章では、店舗で商品をチェックするときのポイントを押さえておきましょう。

3、店舗で商品をチェックできる人はココに注目!

1、自分の使う用途をまずは考えておきましょう

 街を走るときに少し荷物を持ちたいだけなのか、山を走りたいのか、行動時間はどのくらいなのか、季節は気温は、通勤ランで使うのか、用途やシチュエーションによって選ぶランニングバッグは決まってきます。

2、用途に適したサイズかどうか

 用途の目安は先に伝えた通りですが、用途は時に変わるものです。夏は着替えが少なかったのに寒くなって容量がより必要になったりと、状況によって変わります。ランニングバッグは、経験を増すにつれて1つでは満足できなくなるものですが、1つだけ用意するのであれば、8~12Lあたりが汎用性が高いかなと思います。

3、大は小を兼ねますが、荷物に対してバッグが大きいときは揺れることがあります

 「何もわからなければ大きめを選べばいいや・・・」大きいものを選んだはいいけど、実際何を入れるんだろうか・・という声も聞くことがあります。用途以上に大きいランニングバッグは揺れてしまう原因になります。大きいものを選んでしまった場合でも商品によってはベルトを絞ることにより揺れを抑えてくれるものもあります。

 ※ウルトラスパイアのザイゴス4.0(後で出てきます)のように背面のメッシュパネルのベルトを絞ると、揺れにくくなるものもあります。

4、想定できる重さの荷物を入れて背負ってフィット感をチェック

  実際の用途で必要なものをパッキングできる環境であればパッキングすることをお勧めします。流石に持ち込んだものを全てパッキングできる勇気がある人は殆どいないかと思いますが、店内の商品を入れたりして背負い心地をチェックできるので、店員さんに聞いてみましょう、きっと快く受け入れてくれることでしょう。

5、フロントポケットの使いやすさは重要、荷物の取り出しやすさをチェック

  どんな状況でもほぼほぼ100%入れるのはスマホだと思います。スマホをパッキングするときにどこに収納するかは重要です。操作性に響くので、必ず使い勝手のいい商品を選びましょう。もちろん、スマホ以外のポケットも重要です。小銭や補給食、水分を入れる場所、緊急用のホイッスルが備わっているかどうか(割と付属しています)など、最低限のポケットはチェックしておきましょう。

6、容量だけじゃない、コードの使い方で荷物はもっと持ち運べる

  実際に商品を選ぶ際に店員さんが教えてくれるかわかりませんが、ランニングバッグにはバンジーコードと呼ばれる伸縮性のあるゴムひもが付属することが多くあります。このバンジーコードを使用すると、レインウェアやウィンドシェル、トレッキングポールなど本来ランニングバッグの中に入れるものをバッグの外に出すことができます。このバンジーコードによって相対的に容量をアップすることが可能になります。

7、水分の持ち運び方法は?ソフトフラスクはついてくる?

  水分の持ち運び方はいろいろありますが、走りながら飲む方の場合は「ソフトフラスク」と呼ばれる柔らかい素材のボトルがオススメです。もちろんペットボトルを収納できるランニングバッグが多いので、不便さを感じるまではペットボトルでもちろんOK。走る時間が長くなったり、水分補給が途中でできない環境で長時間走ったりする場合などは、ソフトフラスクも検討してみてください。ランニングバッグを購入しようとすると、自動的にセット売りでしか販売しない商品もありますので、ソフトフラスクがついてくるのかこないのか、ランニングバッグの値段を大きく左右する要素ですので、ぜひチェックしてください。

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 いわゆる「ハイドレーションシステム」と呼ばれる、1L〜2L前後の水分が背中に収納できるウォーターバッグですが、わりとどのモデルでも取り付け、持ち運びが可能な物が多いですが、こちらも7〜8年前くらい前から「ソフトフラスク」に市場を奪われており、現在は水分の補給があまりないトレイルランニングレースくらいでしか目にしなくなりました。(余談ですが)

8、各種ストラップの締めやすさ

  ストラップの締めやすさ、緩めやすさは重要です。ランニングバッグのフィッティングは、季節・着る洋服の厚みによって基本的に異なります。走っている途中でランニングバッグを下ろす時は緩めやすい(バックルと呼ばれる接続部のアタッチメントが外しやすさも含む)かどうか、再び背負った時に締めやすいかどうか、必ずチェックしましょう。着ている洋服を脱いでバッグに入れた後は、必ずバッグのストラップを絞って揺れにくく調整しましょう。ということで、ストラップの締めやすさは超重要です。

3、容量別ランニングバッグのオススメ

1~3L前後のランニングバッグ

The North Face TR ZERO ¥10,010(税込)
ザ・ノースフェイスのティーアールゼロは、2.5L~3Lのランニングバッグとして、非常に優れた商品です。同様のモデルでは採用されていないセンタージップで荷物を取り出しやすく使い勝手がとても良いです。カラーバリエーションも豊富なので、選びやすいですよ。容量がもう少し欲しい方は同シリーズのTR6を選ぶといいでしょう。重さについてはややありますが、その分頑丈と言えるでしょう。

255g~270g(サイズによる)


UltrAspire SPRY3.0 ¥11,000(税込)

ウルトラスパイアのスプレイ3.0(3.0などの数字は基本的にバージョンを指すことが多い=3代目ってことです)は、軽量で快適なスプレイ3.0はワンサイズでサイズ選びに困らないのが特徴です。
※体が大きすぎる方は厳しいかもしれません。
フロント部分(胸側)のサイズ調整が伸縮性のあるコードなので、呼吸が激しくなった時にも息が吸いやすく、脇のグレーのベルトは非伸縮性なので、基本的に体の大小のサイズ調整は脇下で行うといいでしょう。気の利いたマグネットボタンは他メーカーにはない特徴で、スムーズな開閉をサポートしてくれます。
185g(ワンサイズ・ワンカラー)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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価格:11000円(税込、送料無料) (2021/8/14時点)


NATHAN Vapor Zach2.5L ¥16,500(税込)

ネイサンのヴェイパーザック2.5は、フロントにチューブ付きのソフトフラスクが付属し、これ1つ購入すればランニングバッグに求める水分補給・ウェアの収納、スマホの収納、小物の収納が全て賄うことができます。発売から数年経ちますが、完成度が高くモデルチェンジしていないのも特徴的。背面及びショルダーストラップに採用されているメッシュ素材は、粗めで通気性が高く、抜群の乾きの良さを誇ります。人間の運動工学を研究されて作られているVapor Zach2.5Lは、超軽量で玄人にも好まれる逸品です。

113g(ワンサイズ フラスクなしの重さ)


5~8L前後のランニングバッグ

SALMON ACTIV SKIN8 ¥9,900+消費税

サロモンのアクティブスキン8Lは、ランニングに特化した作りになっているため、非常に揺れにくくフィット感がとても高いです。フロントポケットにしっかりと水分も入れられる作りと、シンプルな作りでありながら背負い心地などランナーの評価は非常に高いです。競技としてランニングバッグを背負って走る「スカイランニング」の選手も愛用する「走ることへ特化した」モデルと言えます。



※オススメですが、コスパが良過ぎてすぐに完売してしまうので、メンズはメーカーのURLだけ掲載しておきます。

https://www.salomon.com/ja-jp/shop-apac/product/active-skin-8-set.html#color=55638

PAAGO WORKS RUSH5R ¥18,700(税込)

パーゴワークスのラッシュ5アールは、日本のモノづくりの精神を体現するパーゴワークスのトップモデル『RUSH UT』(現在はUT2)をより一般的にも使用できるように、近しい仕様でありながらも選びやすい5Lで開発。ワンサイズで女性にもフィットしやすいように、ショルダーストラップをベルクロ(マジックテープ)でアジャストできるのも嬉しいところ。細かいポケットがたくさん付いているので、パッキングした場所を覚えられる人は、欲しいものを欲しいタイミングで荷物を下ろさずにピックアップできる。基本的にフロントポケットでほぼほぼ操作が完結するRUSH5Rは、走る人の気持ちをよくわかってくれてると感じる部分です。



Black Diamond Distance8 ¥16,940(税込)

ブラックダイアモンドのディスタンス8(エイト)は、いわゆる走りに100%特化したトレイルランニングモデルではなく、登山やトレッキング、もちろん街でのランニングにも優れた機能性で汎用性が高いモデルです。メインの気室が同類のランニングバッグよりも大きく、荷物をパッキングしやすいのも使い勝手がとても良いと感じるポイントです。シンプルスマートな作りは、ランニングバッグを求めている人以外にも響くでしょう。


ULTIMATE DIRECTION RUNNERS VEST4.0 ¥13,000(税込)

アルティメイトデイレクション(UDと略され一般的に「ユーディー」と呼ばれることが多い)のランナーズベスト4.0日本人向けに開発されたジャパンフィット、ジャパンカラーの入門モデル。初めてのランニングバッグには超おすすめの汎用性が高い9Lモデル。シンプルな機能性とブラックデザインは用途をトレイルランニングに絞らず通勤ランや普段使いにも◎です。


10~12L前後のランニングバッグ

PAAGO WORKS RUSH12 ¥15,400(税込)

パーゴワークスのラッシュ12は、街で山でオールラウンドに使用できるランニングバッグです。初めてのランニングバッグを選ぶ方には、デザインをシンプルにしてあるため、難しいことを考えなくても感覚的に使える優れたバッグです。容量が大きいだけでなく、パッキングする際の間口の広さが荷物が嵩張る初心者にはとっても優しいです。



NATHAN TRAIL MIX 12L ¥15,400(税込)

ネイサンのトレイルミックス12Lは、ベルトが多いため、日本人のほぼどなたにでも合うようなサイズ感を得られます。サイズ選びで迷ったらまずはコレ。12Lとは思えないほど(感覚的には15L以上)荷物が入り、ロールトップを採用することにより、荷物が少ない時はコンパクトにできるため揺れにくく、荷物が多い時はギリギリまで荷物を入れられます。この価格帯は、他の海外ブランドに比べると、スペックに対しての価格が安いコスパの高いモデルです。


UltrAspire ZYGOS4.0 ¥21,000+消費税

ウルトラスパイアのザイゴス4.0は改良に改良を重ね、パッキングのしやすさ、動きやすさ、ポケットの配置、使いやすさなど機能的にも最高ランクのランニングバッグと言えるでしょう。他のランニングバッグにはない背面下部に配置されたポケットや、ほぼフロントポケットとサイドポケットで操作が完結するので玄人好みの仕様です。価格がもう少し安かったらありがたいですが、頻繁に買い換える物ではないと考える方は、今後ステップアップした場合でも重宝するモデルと言えるでしょう。


Black Diamond Distance15 ¥18,150+(税込)

ブラックダイアモンドのディスタンス15は、なんと言っても見た目の美しさが◎
上記の2モデルはどちらかというとトレイルランニング用として、かなりスポーティですが、ディスタンス15は、シンプル故にアクティブ過ぎない時でも主張しすぎず使い勝手の良さが光ります。両サイドにトレッキングポールを収納できるパッキングスタイルは、BD(ビーディー[ブラックダイアモンドをこう略すことが多いです])のデザイン性の高さを物語ります。ちなみにこのランニングバッグと合わせて揃えるならDistance Carbon Zを選ぶといいでしょう。

こちらも大変人気のようでしばらく在庫がなさそうなので、メーカーのリンクを貼り付けておきます。

https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD56600001003/

まとめ

いろいろ商品について見てきました。取扱数が少なく、シーズン終了間際(これから新しいプロダクトが出てくる時期)なので、今回は紹介できていないブランドもありますが、また新作が出てきたら追加して記載していこうと思います。まだまだ紹介したいブランド、モデルたくさんあります。
※現在取扱ブランドに在庫がありそうなものをメインで記載させていただきました。

用途によって容量を選ぶので、まずは自分のアクティビティや使用用途をしっかりと考え、その中で選択肢に特化したもの、または汎用性の高いものを選ぶといいと思います。