ランニングを始めた方の中には、夜しか時間が取れない・・という人、結構多いんじゃないでしょうか。そんなランナーだけでなく、夜道に犬のを散歩する方の中には、『自分の両手が塞がらないライト』があったらいいな・・という方は必ずいますよね。
今日は、そんな両手に自由が利いて、胸や腰にスマートに付けられるmilestoneのMS-G1 / MS-G2という2つのライトに迫っていきたいと思います。
文章がちょっと長いので、目次を見て気になるところを読んでもらえたらと思います。
目次
両手が塞がらないライトを取り巻く環境と商品が出てきた背景
これから紹介する商品が素晴らしいかをいきなり書くよりも、『なぜ』素晴らしいかについて触れていきたいと思います。
『両手が塞がらないライト』に対してはたくさんの取り組みがあました。『ヘッドライト』は今でももちろん現役の重宝するモデルですが、普段使いするにはスマートではないので、ここでは割愛します。
まずパナソニックさんから2011年6月に発売された「LEDネックライト」その後もジェントスさんから「LEDキャップライト」(似たような製品は海外通販等でもたくさん出てきました)などが発売されました。
リチウムイオン電池がまだ未発達の時ですから、基本ボタン電池です。ボタン電池は出力は弱いですが、道路ですれ違う車や自転車などから認知してもらうためには十分な機能でした。リチウムイオン電池の進化と共に、携帯型のライトを取り巻く環境は近年劇的な進化を遂げています。
最もスペックを求めるスポーツ「トレイルランニング」は、一晩以上走り続けるため、バッテリー性能と、暗闇を走り続けるライトの明るさは、競技を行う方にとっては、パフォーマンスを左右する重要な武器です。
そんなトレイルランニング業界に近年参入している日本のブランド『milestone』が発売したMS-G1 / MS-G2の2モデルについては、他社商品を圧倒するほど軽量で出力が高く、携帯性に優れるライトとして発売されました。大きな特徴は以下の通りです。
商品のスペック
MS-G1
使用光源 | ナチュラルウォームカラーLED |
明るさ | 約300lumen(100%出力時) 約15lumen(5%出力時) |
使用電池 | リチウムイオンポリマー充電池[600mA] |
点灯時間 | 実用点灯 約2時間(100%出力時) 実用点灯 約18時間(5%出力時) |
照射距離 | 約100m |
本体サイズ | 約 幅40×高さ33×奥行25mm |
本体質量 | 約28g |
防水性能 | IPX4相当 |
付属品 | MS-G1専用クリップ / USB充電ケーブル |
発売日 | 2019年2月 |
定価(税抜) | ¥3,800 |
MS-G2
使用光源 | クールホワイトLED×4 ナチュラルウォームカラーLED×4 レッドLED×1 |
明るさ | 約400lumen(8灯点灯時) 約230lumen(クールホワイト4灯点灯時) 約15lumen(レッドLED点灯時) |
使用電池 | リチウムイオンポリマー充電池[600mA] |
点灯時間 | ・ミックスカラー8灯 約2時間(100%出力時) / 約8時間(10%点灯時) ・クールホワイトorナチュラルウォームカラー4灯点灯時 約4時間(100%出力時) / 約14時間(10%出力時) ・レッドLED1灯 約6時間 |
照射距離 | 約33m(8灯点灯時) |
本体サイズ | 約 幅40×高さ33×奥行25mm |
本体質量 | 約28g |
防水性能 | IPX4相当 |
付属品 | MS-G1専用クリップ / USB充電ケーブル |
発売日 | 2019年6月 |
定価(税抜) | ¥4,800 |
MS-G1とMS-G2の大きな違いと選ぶ基準
長距離照射を得意とするMS-G1は温かみのある電球色(1色のみ)、一方点灯パターンを5つも変えられるMS-G2は、どちらかというとワイド照射が得意なモデルです。1,000円の価格差がありますが、パターン切り替え+高出力など汎用性の高さからMS-G2の方が人気のようです。
発売されて1年以上経ちますが、今なお色褪せずこの分野の需要を一手に引き受けるであろう最高のスペックであると言えます。商品を選ぶ上でのポイントとしては、用途に目を向けるといいでしょう。街の明かりがあったり遠くを見る必要がないMS-G2はシティ用に、少し遠くの道の状況を知りたい、動きが早いランニング用にMS-G1といった選び方でいいのではと思います。
商品のココが素晴らしい
28gという軽さでとても揺れにくい
ヘッドライトは軽ければ軽いほどヘッドが揺れにくく、身につける人にとって負担が少ない。MS-G1もMS-G2も28gという軽さ、28gという軽さでありながら最大出力(300lumen / 400lumen)を2時間近くキープできるので、近所のナイトランや、夜道の散歩には最適です。
※ベルト込みだと実測45g位ありましたが、クリップ式で使用すると圧倒的に軽くなります。
また、明かりを絞れば(10lumen程度)17時間近くバッテリーが持つという、防災用ライトとしても大変重宝することでしょう。
USB充電で繰り返し利用可
繰り返しの充電で少しずつバッテリーは劣化するものではありますが、乾電池やボタン電池と比べて圧倒的にランニングコストがかからないのは、お財布にも優しいですね。
クリップ式で胸にも腰にも装着可能
街を走るときに「ヘッドライトはしたくない」という方の話を耳に挟みます。確かに見た目がスマートではないですよね。ヘッドライトはすれ違う方の目線にライトを当ててしまう可能性があることから、歩行者を気遣うとあまりオススメできません。胸や腰からライトをスマートに灯し、スマートなランニングに努めましょう。
近しいスペックのライトと比べてみます
ブランド | モデル名 | 価格(税抜) | 最大光量 | 重量 |
ブラックダイアモンド | スプリント225 | ¥5,000 | 225lumen | 56g |
ブラックダイアモンド | アストロ175+BD充電池 | ¥3,800 | 175lumen | 81g |
ぺツル | ビンディ | ¥6,300 | 200lumen | 35g |
マイルストーン | MS-G1 | ¥3,800 | 300lumen | 28g |
マイルストーン | MS-G2 | ¥4,800 | 400lumen | 28g |
もちろん、価格と最大光量、重量だけで比較すべきではないと思いますが、いろんなことを考慮したとしても、他社の商品を価格・スペックの両面から凌駕しています。強いて言うのであれば、長年この業界で愛されてきたトップブランドであるぺツル / ブラックダイアモンドに完全にネームバリューで劣るマイルストーンがどれだけ認知され、ファンを獲得できるかが勝負だと思われます。
milestone(マイルストーン)というブランド
『Lighting Your Way』をキャッチコピーに掲げるヘッドライトブランドmilestone(マイルストーン)は、実は100年の歴史がある大阪の「冨士灯器株式会社」が近年新たに始めたブランドです。
商品開発、製造、ブランド戦略、マーケティング、セールスなど多岐にわたる分野を西岡修平氏がひとりで担うマイルストーンは、顧客の要望をヒアリングしてから商品開発までが非常に早く、留学経験を元に海外での展示会もPetzl(ぺツル)やBlack Diamond(ブラックダイアモンド)など超老舗のアウトドアブランドと肩を並べながら出展するなど、製品開発からセールスにまで手を抜かない近年類を見ないブランドと言えます。
ヘッドライトブランドからより広く
ヘッドライトも人気ですが、最近ではmilestoneがリリースするキャップが大ヒットしていると耳にすることがあります。生地の配置やメッシュパネルの配置にこだわり、季節感のあるリリースのタイミングでヘッドライトのユーザー以外も幅広く取り込むなど、日本のブランドでありながら海外ブランドのようなセンスのいいマーケティングもキラリと光っています。
今回はMS-G1 / MS-G2についてご紹介しました。まだまだ認知度は低いですが素晴らしい商品を量産してるブランドmilestoneにも今後ぜひ注目していってください。とってもいい商品ですので、ぜひ購入をご検討ください。ではまた。