『ランニングの日焼け対策』日焼けに関する知識とオススメの日焼け止め

なんとなく日焼けするとヒリヒリ痛いし、シミの原因になっちゃうから・・という理由で日焼け止めを塗っているという方は多いと思います。今回は「日焼け」について理解を深めた上で、対策を考えていっていただけたらと思います。

目次

日焼けに関する基礎知識

「日焼けが体に悪いから対策しなきゃ」の前にまずは対策をする『日焼け』について知識を深めましょう。敵を制するには敵を知ることからですね。

日焼けの原因となる紫外線について

太陽からの日射は波長によって分類され、赤外線や紫外線などに分かれます。その中で肌や人体に影響がある紫外線はUV-A波、UV-B波、UV-C波に分類されます。詳しくは知らなかったけど、とにかく紫外線がよくないというのは聞いたことがありますよね。

UV-A波(紫外線A波)は、紫外線の中でも波長が長く、皮膚の真皮にまで到達し肌のハリや弾力を生み出す細胞を傷つけてしまいます。シワやたるみの原因になると言われていますので、特にお肌を気にされる方はUV-A波に気をつけるといいでしょう。UV-B波と比べると、年間を通しても一定のUV-A波は降り注ぎます。紫外線の約90%をUV-A波が締めていると言われています。

UV-B波(紫外線B波)は、人体への影響が大きく特に4月〜10月にかけてのシーズンで大幅に地表に届く量が増える傾向にあります。外でのレジャーやスポーツなどで皮膚がヒリヒリしたり赤くなったりする日焼けはこのUV-B波によるものと言われています。このUV-B波は運動に対しても大きなパフォーマンスの低下の原因になると言われていますので、真剣にスポーツに取り組まれる方などはこのUV-B波を防げる能力の高い日焼け止めを使うことをお勧めいたします。

紫外線が強い時期と時間帯

なんとなく想像できると思いますが、朝晩よりも日中の方が紫外線は強く、冬よりは夏の方が紫外線は強いです。気象庁のHPによると世界保健機関(WHO)が定めるUVインデックスに合わせて紫外線対策をするよう推奨されています。

気象庁HPより
気象庁HPより
気象庁HPより

沖縄・札幌・茨城で観測データをとっているようですが、日本の4月〜10月にかけての紫外線の強さが強調されているように思えます。紫外線は免疫機能を高めたりケガをしにくくなる栄養素としても知られるビタミンDの生成などメリットももちろんありますが、強い日差しを浴び続けるのはやはり体にとってダメージが大きいと言えそうです。

SPF?PA?よく耳にするけど何のこと?

日焼け止めを購入したことがある方は、この『SPF30』や『PA++』といった文字を目にしたことがあると思います。基本的にはどちらも表記が高ければ高いほど日焼け止めの効果が高いです。このSPFやPAは最初にご紹介した紫外線と密接に関わりますので早速見ていきましょう。

SPF『Sun Protection Factor』

紫外線B波を防ぐ目安のことをいいます。SPFは日本では最大で50までとされています。海外では100まで表記されるものもあるみたいですよ。
このSPFは、個人差がありますが紫外線を浴びてから日焼けをし始めるまでに、約20分と言われています。この20分をSPF30であれば30倍に引き伸ばすことができるという指標になります。

例)日焼けし始めるまで20分かかる人の場合
SPF30の場合 20分✖️30=600分(10時間)
SPF50の場合 20分✖️50=1000分(16時間40分)

日焼けし始めるまでの時間については、季節や緯度、湿度や雲の状況、また人によっても差がありますので一概に言うことはできませんが、上記のように計算します。

重要なこと
SPF50の日焼け止めを使っても想定していた効果が得られなかったという方も多いと思います。恐らく、メーカーが推奨する量を塗っていないか(これが多くの原因だと思います)、汗などで流れてしまっているかが原因だと思われます。メーカーの推奨する寮で、正しい使用方法をもう1度確認してみることをオススメいたします。

PA『Protection Factor of UVA』

紫外線A波を防ぐ目安のことをいいます。PA+ / PA++ / PA+++ / PA++++ の4段階で評価され、+の数が多い方が紫外線A波を防ぐ効果が高いです。

UV-A波を防ぐPAの分類
PA+   UV-Aの防御効果がある
PA++   UV-Aの防御効果がかなりある
PA+++   UV-Aの防御効果が非常にある
PA++++ UV-Aの防御効果が極めて高い

私の個人的な意見ではかなりと非常にの違いがよくわかりませんが、UV-A波が強いとされる5月以降は特にPAの値が高いものを選びたいですよね。

SPFもPAも、どちらも最高に高いレベルのものを選べばいいかと言うと、肌に合わなかったりする場合や短時間であれば数値が低くても問題ないという時もありますので、一概には言えません。
自分の用途にあった日焼け止めが見つかるといいですね。

日焼けが疲れる理由

私も『アグレッシブデザイン』と言う日焼け止めに出会うまでは、あまり意識したことはありませんでしたが、このブランドの考え方がすごく腑に落ちたので、まだ聞いたことがないという方にご紹介できればと思います。

私が日焼けをしない方がいいと感じた最大の理由はコレでした。
日焼けは肌に悪いだけでなく、疲れます。
家族で海水浴や野外レジャーに遊びに行った時に、クタクタになってるお父さんを想像してみてください。日焼け止めを塗ったお母さんや子どもは疲れた様子はないのに、なぜかお父さんだけが疲れている光景。

日焼けは軽度の火傷(やけど)です。肌のダメージの修復に血流を多く取られてしまいます。運動中は全身に酸素を運搬すべく血液がしっかりと流れているのが理想です。運動のパフォーマンスを考えれば、筋肉や内臓、脳などの器官に十分な血流が流れているべきです。皮膚のダメージを最小限に抑えることで、疲れにくく高いパフォーマンスを発揮することができます。

オススメの日焼け止め

ここからはオススメの日焼け止めについて書いていこうと思います。

Aggressive Design Sun Protect Fighter(アグレッシブデザイン)

ランニングにおける日焼け対策で1番重要なのは、汗や水で流れないこと。ウォータープルーフで買いやすい価格のものを紹介している記事をよく目にすることはありますが、この日焼け止めは肌の上に実感できるくらいの膜が張られる印象です。

車関係のオイルで関東を中心にかなりの勢力を広げるブランド『WAKO’S』こと和光ケミカル株式会社が、日本屈指のオイル技術を結集させて作ったのがこの『アグレッシブデザイン』というブランドです。そんじゃそこらのウォータープルーフとは一線を画すウォータープルーフ度で作られています。

私も日焼け止めに興味を持ち始めたきっかけのブランドであり、このブランドとの出会いによって他の日焼け止めを試して比較してみようと思えました。


アグレッシブデザインのサンプロテクトファイターは、アスリートが日焼けによるパフォーマンスの低下を防ぐことを目的に作られていますので、水にはかなり強いです。サーフィンやトライアスロンなど、水に濡れる種目を想定されていますので、水に浸かったり、2度塗りなどができないような長時間の運動などにはとっても重宝します。

こちらの日焼け止めは、他の日焼け止めなどと違い、石けんなどで簡単に落ちるものではありません。汗や海水、水などでもなかなか落ちないようにできています。ボディソープや洗顔フォームくらいでは落ちませんでした。巷に溢れる情報では簡単に落とせるものをオススメしているものが多いですが、こちらは専用のクレンジングオイルを推奨しています。普通のクレンジングオイルでも落ちるといえば落ちるのですが、専用のクレンジングオイルの方がスッキリ落ちます。


まずはお試しようにクレンジングと日焼け止めのセットもあります。


これらはなかなか近場のコンビニなどで売っていないので、手に取ることがなかなかできないのですが、もし手に取ることができたらその効き目にはきっと驚くと思います。

どの日焼け止めにも言えることですが、日焼け止めは塗りすぎると「顔が白くなっちゃう」現象が起きてしまいますが、量が足りないとメーカーが伝えるほどの効果が出ない場合があります。せっかく使うのであれば、ちゃんとした効き目が出るようにメーカーが伝える分量の通りに塗っていただくことをオススメいたします。

まとめ

日焼けに関する知識は少し深まりましたでしょうか?
紫外線には種類があります。SPFはUV-B波を防ぎ、UV-A波を防いでくれます。
中でもランニングをはじめ屋外で活動される方は、UV-B波を防ぐ効果が高いものを選ぶことをオススメいたします。

SPFは高ければ高いほど効果も高く、今では当たり前にSPF50の商品がたくさん出回っています。中でもスポーツ愛好家やアスリートに特化し、汗や水などで流れ落ちることを防いでくれる『アグレッシブデザイン』の日焼け止めは特にオススメです。この機会にぜひお試しください。

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