SPEEDLAND スピードランド トレイルシューズ 日本での発売情報について | ランナーズハイ

今回はアメリカはオレゴン州・ポートランド発のハイスペックトレイルシューズブランド『SPEEDLAND(スピードランド)』について一足先に記載していきたいと思います✨

最近、YouTubeなどでBOAのコマーシャルが流れているんですが、La Sportiva などと一緒にチラッと映っているあのトレイルシューズは何?と気になっている方もいらっしゃるかもしれません。

SPEEDLANDってどんなブランド?

一言で言うと、あらゆるハイスペック素材の『良い部分』を組み合わせたテクノロジー結集シューズと言えると思います。

フィット感を支えるダブルBOAシステム
ご自身の好みに合わせて軽量化が可能なミシュランアウトソール
Pebax®エラストマー取り外し可能なミッドソール
取り外し可能なカーボンプレート
超耐久性のダイニーマで補強されたニットアッパー
それぞれのパーツをリサイクルできる管理体制

現行で考え得る理想を追い求めた理想のシューズを追求したブランドと言えるでしょう。

契約アスリートには2018年のUTMFを制したことでも知られるDylan Bowman(ディランボウマン)やLiz Cantyなどが選ばれています。

https://www.runspeedland.com/ より

SPEEDLAND(スピードランド)の創設者

SPEEDLAND(スピードランド)の設立には2人の欠かせない人物がいます。

DAVE DOMBROWKEVIN FALLON

この2名は、NIKEやPUMAでフットウェアのデザインを勤め、後にUNDER ARMOURに移籍します。UNDER ARMOURにおいては、非常に成功したシューズのラインナップに彼らの活躍があり、要職を歴任したこの2人が、トレイルシューズの理想を追い求め、SPEEDLANDブランドが誕生することになります。

SPEEDLAND SL:HSV テクノロジー

スピードランドが満を持してリリースしたHSVシューズには、高性能で最先端の技術を惜しげもなく詰め込んだ『究極のトレイル体験』を提供するシューズ。

HSVの名前の由来は、アメリカ南東部にあるアラバマ州・ハンツビル
SPEEDLANDの設計に対し、フィードバックを行ったLiz Cantyの出身地にちなんで名前がつけられました。SPEEDLANDブランドが、彼女に対してそしてアスリートに対しての『リスペクト』を込めたネーミングだと言えるでしょう。

https://www.runspeedland.com/より

BOA Li2 シューレースシステム

シューレース(靴ひも)の代わりに、ダイヤルでシューズを締め上げる『BOA』
そのBOA Systemの中でも、最も軽量でコンパクト、洗練されたデザインのLi2がトレイルシューズで初めて採用されました。Li2は同社の他モデルよりも21.7%ダイヤルの厚みを削ることに成功。

BOA搭載のトレイルシューズの中でも、他メーカーでリリースされているのはBOA Systemは1つのみ、このSPEEDLAND HSVはBOA Systemを2つ搭載することで、より細かなシューズのフィット感を得られるように設定されています。

BOA Systemの従来のイメージにあった、締め上げるだけの一方通行のフィットではなく、締める・緩めるを同一ダイヤルで速やかに行えることも、アップダウン、長時間で浮腫みやすい足部に速やかにフィットできるよう設計されています。

トラクションの調整・軽量化が可能なミシュランアウトソール

フローリングで履いた時にわかりやすく感じるアウトソールのゴムの粘り気、非常に強くグリップするミシュランアウトソールは、それぞれの走る環境に合わせて工具で簡単にカスタマイズすることが可能です。このトラクションをコントロールすることで、シューズの重さも軽量化することができます。

取り外し可能な carbitex カーボンプレート

従来の硬い印象のカーボンプレートから、動きに対してしなやかでありながら反発の強いカーボンブランド『carbitex』プレートを採用することで、強い剛性と反発を生み出します。また、路面や気分に合わせてcarbitexプレートを取り外すことも可能なので、自分好みにカスタマイズを楽しむことができるよう設計されました。

Pebax®エラストマー 取り外し可能なミッドソール

Pebax®エラストマーは、特にトレイルランニングに代表されるような動的な用途に適した、高反発性と低温耐久性に優れた軽量ポリマーです。剛性の強いポリアミド、しなやかさやを生み出すポリエステルの良い部分を持ち合わせた素材です。

このPebax®︎エラストマーを含むSPEEDLANDのミッドソールは、非常に剛性が強く、取り外しが可能です。ここでもカスタマイズを楽しむことができます。

ミッドソールが脱着できるのは、今まで色々なトレイルシューズを販売してきましたが、かなり新鮮な体験でした。

超耐久素材のダイニーマで補強されたニットアッパー

軽量でありながら、申し分ない強度を誇る繊維素材『Dyneema(ダイニーマ)』でニットアッパーを補強。トレイルシューズの耐久性で弱点となるアウトソールとアッパーの接着部分の接着剤の量を減らし、ダイニーマ素材のスティッチにより強固に繋ぎ止めます。

アウトソールはまだ全然すり減っていないのに、アッパーが剥がれてきたと言うクレームを何度も何度も何度も受けてきた身としては(もちろんシューズが全て悪いわけではない)、販売する側にも、製品を長く愛用するためにも、消費者的にも嬉しい配慮だと思います。多少値段に反映されるところですが、環境への配慮に余念がありません。

SPEEDLANDの持続可能性

SPEEDLANDの持続可能性、それはシューズの設計をする上でも最も重視したプロセスと言われています。上記のダイニーマスティッチにより接着剤の量を減らすこと、シューズが寿命を迎えた時には、それぞれのパーツを分解して、それぞれのリサイクル施設に振り分けることができるようになっています。

また、シューズの寿命を伸ばすために、特定のパーツを交換することが可能です。
※日本の展開ではパーツの交換は未決定

SPEEDLANDの購入方法、試着可能な店舗、代理店

現時点で試着することが可能な店舗は、東京神保町にある『さかいやスポーツシューズ館』のみとなっています。なお試着可能なタイミングは2022年7月上旬見込み。

購入方法は、『さかいやスポーツシューズ館』での店頭、または7月上旬に開設されるECサイトという情報が入ってきています。

日本国内での代理店は、Naked Running Bandなどを取り扱うRunfus & Co. が行っています。

SPEEDLAND 商品の価格・スペック・サイズ感

SPEEDLAND SL:HSV

価格:59,800円(税込)
シューレース:BOA Li2 Fit System
アッパー:ダイニーマニットを一部採用(足首周り)
補強スティッチ:ダイニーマ
カーボンプレート:carbitex
ミッドソール:Pebax®︎エラストマーを含む独自ミッドソールブレンド
       取り外し可能、2枚のミッドソール
アウトソール:ミシュランOCX3
ゲータートラップ:採用(足の甲にフック、かかとにベルクロ)
ラグ:3mm切り離し可能なラグシステム
ドロップ差:未発表
販売店:さかいやスポーツシューズ館(現時点:東京神保町)

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SPEEDLAND HSVのサイズ感

まだデータが足りないのではっきりと言えることはありません。
私が履いた感想ですと、若干小さく感じています。USのサイトにも1/4〜1/2サイズ小さいと記載がされています。個人的な感想ですが、ほぼほぼ全員少なくとも普段のトレイルシューズよりも0.5cm大きいものを選んだ方が良いのではないかと思います。

ちなみに私の足は実寸の足長(かかとからつま先までの長さ)が27.1cm、ランニング・トレイルシューズは概ね28.5cmが通常ですが、こちは29.0cm(US11インチ)が良さそうかなと感じました。

SPEEDLAND HSVを実際に履いてみて

先日、Runfus&Co.の野口代表に呼んでいただき、サンプル品を試しに履かせていただく機会をいただきました。

見た目はダブルBOAシステムのせいか、ちょっとサイクルシューズのような雰囲気です。

約60,000円というトレイルシューズ、そのスペックを並べてみただけでもお腹いっぱいになってしまいそうなくらいのテクノロジーが詰め込まれています。

ダブルBOAシステムに『クーーーー!!』っとテンションも上がってしまいます。

果たして、履き心地は・・・

今までに体感したことのないくらいの弾力、剛性を感じます。そしてアウトソールの粘り気のすごいこと、トレイルでのグリップ力を容易に想像させてくれます。

そして見た目もかっちょいいですね。
って私、今まで淡々とブログ書いてきたつもりなのんすが、今日はちょっと気持ちが抑えられず、筆が走りすぎてしまっています。

そして、このミッドソールが取り外せる新鮮さ、斬新さもちょっと初体験。
carbitex カーボンプレートも思いのほか、柔らかくしなやかさがありました。
実際の商品レビューといきたいところでしたが、私の足が大きすぎてフィールドテストはできませんでした笑

まとめ

まだ情報がちょっと少ないですが、新たなトレイルシューズブランドは、コロナの影響もあってかここ2年くらいは目立った動きがなかったように思えます。

そんな現状を、スペックにおいても価格においても圧倒的なインパクトのSPEEDLAND(スピードランド)がどのように認知されていき、そして選んだ人にどのような満足をもたらすのか、今から楽しみに注視していきたいと思います。

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