ランニングの水分補給はソフトフラスクが便利 冷凍OKで夏にオススメ

とっても暑くなってきました。先日、水分補給のバッグや持ち運び方について書きました。今回はそんなランニング中の水分補給で便利なボトルについて書いていきます。この文章を読めば自分のスタイルに合わせてどのボトルを選べばいいかがわかります。また、その中でも便利なソフトフラスクについてもおすすめなので細かく書いていきます。

目次

ランニングの水分補給におけるボトルの種類

1、ペットボトル

ペットボトルを使う方が1番多いと思います。すぐに手に入れることができますし、軽くて便利。そして自販機の近くのゴミ箱で処分もスムーズ。ただ持ち運びも、スムーズな水分補給もキャップを回す手間があるので少々不便。日々のランニングにスムーズな水分補給をしたいのであれば、お気に入りのボトルを探すことをお勧めします。

2、スクイズボトル

スクイズボトルは飲み口を軽く歯で挟んで引っ張ることによりスムーズに水分補給ができます。スクイズボトルは名前の通りボトルを押して水分を外に出すため、ボトルの押し加減によっては想像よりも多く出てしまう場合があります。飲む際に空気も一緒に飲み込んでしまう場合が多いので、一般の人が走りながら水分補給するのはちょっと難しいです。

ただし、自立するボトルで押して中身が出るのは、高速で走っているトップ選手が給水するのには重宝されています。テレビで見るようなフルマラソンのレースなどでは以前多く使用されていました。最近ではストロータイプが主流ですね。いずれにしてもスクイズボトルは押して水分を出すため、ある程度太いのが特徴ですので、長時間持って走るのにはベストチョイスとは言い難いでしょう。

3、ハンドボトル

ハンドボトルはドリンクを持ち運ぶ上で1番シンプルな選択肢です。ペットボトルも言わばハンドボトルになり得ますが、ここでは道具を使って手に固定しているボトルと定義します。『握る』という動作がないため、無駄な力のロスがなくなります。片手だけつけて走ると腕振りに左右差が出てしまう場合がありますが、短い時間であれば快適に走れますし、何より飲もうと思ってからの給水スピードはトップクラスに早いです。

4、シンプルハイドレーション / シェイクハンズ

シンプルハイドレーション及びシェイクハンズの2商品は、ランニングショーツ(ランニングパンツ)に挟んで使用します。こちらもかなりのミニマルスタイルにはなりますが、ボトルの下方がくびれて薄くなっているのでウエストのゴムに引っ掛けることができます。また、トレランザック(ランニングバッグ)のフロントベルトにも引っ掛けることもできます。両手がフリーになり、ウエストベルトやトレランザックなど、余分な装備を追加で購入しなくて良いので経済的にもお手軽です。

toyamadesign,jpより

5、ソフトフラスク

初めて耳にした・・という方も多いはず。フラスクとは、携帯用の瓶や入れ物のことを指し、柔らかいのでソフトフラスクです。理科の実験で使っていたフラスコと同じなので、日本ではソフトフラスコと呼ばれることもありますが、英語で書くと『FLASK』です。

ソフトフラスクは約10年ほど前から勢力を拡大しました。ボトルが柔らかいため飲んでいくうちにコンパクトになっていくのが特徴です。また、トレランザックなどにペットボトルを入れると場合によっては肋骨を痛めてしまう恐れがあるので、柔らかいソフトフラスクはとても重宝します。
それまでトレランザックでは当たり前に使われていたハイドレーションもソフトフラスクに一気に市場を奪われてしまうことになりました

特徴としてはチューブの先端を『噛む』ことで水分が出てくる仕組みになっており、吸うことで水分が出てきます。他のボトルと違い空気を一緒に飲み込まずに済むのが嬉しいですね。

https://www.nathansports.jp/より

6、ハイドレーションシステム

ここで定義するハイドレーションとは、水分を大量に入れられるウォーターバッグからチューブを延ばし、口元ですぐに飲めるシステムのことを指します。大量の水分を持ち運ぶのに非常に便利です。長時間走り続けたりする場合に使用されます。トレランザックなどに入れることがほとんどなので、気軽に中身の残量を確かめることができないため、市場から消えつつありますが、長時間のレースなどでは今でも非常に選ばれているハイドレーションシステムです。

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用途に合わせたソフトフラスクの選び方

色々ご紹介してきましたが、中でもソフトフラスクは非常に便利です。ソフトフラスクにも色々種類があるので見ていきましょう。

HydraPak(ハイドラパック)社は、SALOMONやNATHAN、UltrAspire、Be Free、など世界的なブランドのソフトフラスクをOEMで製造しています。中でもHydraPak社のオリジナルのボトルは非常に優れており、触るとわかりますがボトルの生地が微妙に厚く耐久性等は他のブランドのボトルには使用されない技術で作られているため、特にオススメです。

用途に合わせてブランドを使い分けましょう

ウエストベルトで使うならNATHANのソフトフラスク

NATHANのソフトフラスクも非常に良くできており、600ml入れられるSOFT FLASKは、キャップの部分を回すとロックがかかります。特にウエストベルト、ウエストバッグでの使用に優れています。噛むことで水分が出てくるのがソフトフラスクの特徴ですので、このロックがかからないと水分がベルトに押されてポタポタ・・なんてこともあります。ウエストベルトでソフトフラスクを使用するならNATHANのロック付きのものを選んでくださいね。


トレランザックにボトルの先端をホールドするパーツが付いていないならNATHANのイグソドローフラスク2.0

イグソドローフラスク2.0はソフトフラスクにスパインと呼ばれる芯が入っています。トレランザックなどにボトルの先端が固定できないものを使用している方は、水分が入っている時は問題ないのですが、水分が減ると同時に先端が垂れてきてしまい、非常に揺れます。何より見た目がとにかくカッコ悪い・・なのでスパイン入りのイグソドローフラスク2.0をチョイスすることをオススメいたします。これは先端が垂れてこないので、見た目的にもかなりスッキリしますよ。

また、こちらは純正のベルトがありませんが、ベルクロ(マジックテープ)等のベルトをカスタマイズすればハンドボトルにも早変わりします。


サロモンのトレランザックを使用している方は純正のボトルがオススメ

サロモンのトレランザックは、縦長のボトルが入れられる特徴的な形をしています。どちらかというと汎用性の高いボトルよりは、サロモンオリジナルのボトルを使用するように設計されています。こちらには芯が入っていませんが、基本的に先端を固定できるため量が減ってきても先端が垂れないようにトレランザックの方が設計されています。中には固定できないタイプもありますので、トレランザックの形状をしっかりとチェックしましょう。


ソフトフラスクのカスタマイズアイテム

登山で縦走するならKATADYNのBe Freeも便利

水分が豊富な山に行くのであれば特に気にすることはありませんが、山ではトラブルがつきもの。水分補給を計画していた山小屋が休業していたり、水場の水が枯れていたり、死活問題に発展するのが水トラブル。そんな時に活躍するのが先端に浄水機能が付いたBe Free。このボトルで大きなトラブルを避けられたという方は少なくないはず。。。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カタダイン KATADYN BeFree 1.0L ビーフリー 1L 12990
価格:6300円(税込、送料別) (2021/5/30時点)


ハイドラパック社のボトル類は口径が42mmか28mm(主にサロモン)と統一されていますので、万が一Be Freeのボトルが破れたとしても、他のNATHANやSALOMONのボトルで浄水機能を維持することが可能です。最近ではSALOMONからもこの浄水装置の部分だけが販売されたりしました。とても便利なので、長時間山に入る方は1つ持っておくと良いでしょう。

ソフトフラスクをハンドボトル化するならコレ

ソフトフラスクはペットボトルと違い、中身に応じてボトルの膨らみ具合が違うので、手で握って持ち続けようとすると疲れます。そんな時は力を抜いていても勝手に保持してくれるホルダーが便利ですよ。


冷凍にオススメはこのボトル

ハイドラパック社が全てのソフトフラスクを制していると言っても過言ではないくらい、NATHAN / SALOMON / UltrAspire など名だたるブランドの製品もハイドラパック社がOEMで製造しています。特に自社のソフトフラスクに用いる技術は外には出さず、自社製品にのみ使用しているため、強度や耐久性についてはハイドラパックが1番。NATHANの用にスパイン(背骨)が設定されていたり、サロモンのランニングバッグの形状に合わせるため細長いデザインにされていたり、それぞれ特徴があるので、どれがいいかは選ぶランニングバッグとの相性次第ですが、迷った時の最適解としてハイドラパックのソフトフラスクは選ばれることが多いです。

ハイドラパックのソフトフラスクは汎用性と強度が高め

ハイドラパックのオリジナルソフトフラスクは、ボトルを購入するとセットでストローが付いてきます。このストローはトレランザックの形状によって、ボトルを入れるポケットの高さによって使い分けることができます。基本的にストローを使用した方が水分を飲もうと思った時に首を横に振るだけで素早く補給ができます。NATHANで購入しようとするとこのストローは2本で1800円もするので、ハイドラパックのオリジナルのボトルのコスパが非常に高いことがわかりますね。


特にストローを使わない人は気にすることはありませんが、個人的にはこのストローはとても便利に感じています。トレランザックのポケットの位置や深さによって使い分けてくださいね。

結論、HydraPak社製のソフトフラスクが耐久性、強度ともにピカイチです。通常『水』は冷凍すると膨張します。ペットボトルなどでは、ボトルが破損する場合もあります。ハイドラパック社オリジナルのボトル(OEMではない商品)は、メーカーの方も自信を持って冷凍しても大丈夫ですと言ってくれます。他のボトルだと怖くて出来ませんが、実験した結果、オリジナルは繰り返し冷凍でも問題ありませんでした。

※どうやら人気すぎて楽天には在庫がありませんでした。メーカー曰く入荷するとすぐになくなってしまうみたいです。在庫を発見したらアップしたいと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回はランニングの水分補給はソフトフラスクがオススメですよという記事でした。ペットボトルやハンドボトルは疲れたり当たって痛かったりする反面、世界的にもソフトフラスクがシェアを大きく奪い始めています。

この機会にぜひソフトフラスクをゲットしてその使い勝手の良さを体感してみてください。

合わせて運搬用のランニングバッグ・ウエストバッグ・大きめのポケットがついたランニングショーツなどがあるとなお便利です。

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