久しぶりに『COROSの使い方』シリーズです。トラックランモードについて今回は書いていきたいと思います。このトラックランモードは本当に便利で、ほぼ誤差なくトラックでのトレーニングを行うことができます。それでは早速トラックランモードについて見ていきましょう。
目次
トラックランモードとは?
昨日ご紹介した富士森公園陸上競技場もそうでしたが、一般開放されている時間帯では、第1レーンを使用できない陸上トラックが大半を占めると思います。そんな時に第2レーンや第3レーンでのトレーニングを行う場合に、400mの設定が狂ってしまいますよね。トラックランモードはそんなレーンごとでも正確にトレーニングが行えるようになっています。
また、本当は同じレーンを周回しているはずなのに多くのGPSウォッチ上では動画のようにバラバラのレーンを走っているように記録されてしまい、1周400mのはずのトラックで多くの誤差が生まれてしまっていました。

COROS PACE2をはじめ、日本で発売されているすべてのCOROSの時計には、このトラックランモードが標準で搭載されています。発売当初よく比較されていたGARMIN ForeAthlete245には搭載されておらず、ForAthlete745以上のスペックの時計にしか搭載されていませんでした。
2021年6月17日に発売されたGARMIN ForeAthlete55ではこのトラックランモードが搭載されています。COROS PACE2と比較すると100円お安いですが、バッテリーは2/3程度、重量も+9gとスペック的にはまだPACE2が優位だと思いますが、GAMINにしかない機能もありますので、購入する際はよく検討しましょう。
話が脱線してしまいましたが、トラックランモードはレーン設定をして正確にそのレーン上をGPSで拾ってくれるので、ほとんど誤差はありません。1000m走って5mくらいに収まっていると思います。
トラックで行うインターバルトレーニングの効果的な方法はこちら
トラックランモードの設定について
それでは早速使い方や設定を見ていきましょう。

まずアクティビティモードから『トラックラン』モードを選択します。

このレーン設定については第9レーンまで設定が可能なので、第1種の陸上競技場まで対応していますね、意識の高さが伺えます。

続いてトレーニング設定をしていきましょう。
トラックで走る際にインターバルトレーニングやレペティション、変化走などについても『インターバル』で設定することができます。基本的に走る『距離または時間』に対して『レスト(休憩)』を設定する形になります。
ちなみにこの『インターバル』の下にある『設定』は他のモードにもある『運動アラート』『オートポーズ』の設定になりますので、最初に設定さえしてしまえば、その後はあまりいじらないかもしれません。

上から順に、『リピート』で本数を設定します。次に走る距離(オープン設定含む)または時間を『ラン』で設定、そして『休憩』でレストタイムまたはジョグ等でのレストの距離(オープン設定含む)を設定します。
画面では『ラン』200mに対して『休憩』も200mで設定されています。さらにダイヤルを回転させると『ウォームアップ』と『クールダウン』をスタートから含むかどうかの設定も可能です。

さぁ設定ができたらいよいよトレーニング開始です。
『インターバル』設定でウォーミングアップをオンに設定した場合は、ウォーミングアップが開始されます。ウォーミングアップを開始した後にトレーニングに入る際は右下(全機種共通)のラップボタンで本メニューを開始します。

トレーニング途中の画面です。
『ラン』200mに対し、『休憩』を200mで設定してあります。この画面で大事なポイントは『休憩』の残り(この場合は距離)が1番上の『休憩』に表示され、徐々に減っていきます。残り0.05km(50m)になったら音と振動で次のセットが近づいていることを知らせてくれます。

『クールダウン』をオンにした場合、全てのトレーニングのセット数が終わると『クールダウン』という表示が始まり、ダウンモードがスタートします。これはオープン設定なので、終了する場合は他のトレーニングモードと同様にデジタルダイヤルを押すと終了します。

それでは終了後にアプリに移した画面を見ていきましょう。
この日はGPSの精度がどれほどのものかを知ってもらうために、トラックの外からトラックランモードで『ウォーミングアップ』を開始し、200m地点から第3レーンで200mインターバルをスタートしました。
「トラックランモードってトラックの設定した軌道上を走るからGPSの精度よりもトラックの起動で計算してるんじゃないの?」って思う方もいらっしゃると思いますが、この画像を見ていただければわかるように、正確にGPSを拾ってスタートし、一定の感覚で(第3レーンなので15mずつ)スタートとフィニッシュの位置がずれているのが分かりますね。

この日はブログ用に普段やらない200mインターバルというメニューだったため、トレーニングの強度設定が違うとか言わないでくださいね。
トレーニングのゾーン、心拍数の変動、心拍ゾーン、ピッチ数などが表示されます。

ストライド長(歩幅)の平均値やランニングパワーの最大値、平均値なども表示されます。パワー表示がされるのはSTRYDの技術を取り入れているCOROSの大きな特徴ですね。

COROSアプリではこんな感じで情報を見ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、COROSのトラックランモードについてご紹介いたしました。設定方法はとても簡単ですが、トレーニングの直前で起動してGPS拾わないと上手く反映されないので(COROSのGPS拾う速さは相当早い方ですが)余裕を持ってGPSを起動させてトレーニングをスタートしてください。
また、COROSの全モデルにこの機能は搭載されていますが、PACE2に関していうと24,900円+消費税でこれだけの機能が持てる、そしてロングバッテリーで超軽量、最新モデルのForeAthlete55と比べても『走ること』単体で必要な機能性について検討するとコスパは相当いいですね。
購入前に本ブログで検討される方も、購入後にブログを読んでトラックに行って使ってみようと思って下さった方も、少しでも参考になる情報になっていましたら嬉しいです。ではまた。
他にもCOROSの記事を書いているので、ぜひチェックしてみてください。