先日、トラックランモードについてブログを更新しました。今回は使っていそうで実は使っていない、なぜ使う必要があるかわからない、そもそもなんでそんな機能があるの?という『メトロノーム機能』について解説していきたいと思います。
目次
メトロノーム機能はなぜ必要?
先日、久しぶりにLSDを行いました。LSDとは、Long Slow Distance=つまり『ゆっくり長く走る』ことです。ゆっくり走るメリットについてはまた改めて書きたいと思いますが、ゆっくり走るトレーニングの時にどうしてもピッチが落ちるという問題が起きてしまいます。
ピッチが落ちると体は上下にぶれやすくなります。進行方向に力をまっすぐ伝えるためにも一定以上のピッチで走ることが重要です。また、少し難しい話になってしまいますが、ピッチが落ちると『腱反射』が起きにくく、走る時に筋肉に大きな負荷をかけることになります。さらに重心の前で足が着地しやすくなってしまい、ケガの原因にもなりやすいので、ピッチを落とさないことは、ランニングを行う上でとても重要です。
メトロノーム機能はこの『ピッチ』の改善に大きく貢献してくれるので、ぜひ活用していただければと思います。
そもそもメトロノームって・・

そう、音楽室にあるコレです。懐かしいですね。
このメトロノームは一定のリズムで音を鳴らし、リズムを取ることを可能にしてくれます。ランニングにおいてもリズム感は重要で、自分の走るピッチを意識することはとても重要だからです。
COROSの全機種に搭載されているこの『メトロノーム機能』を使うことで、ピッチを一定に保つために音や振動でリズムを教えてくれます。
ランニングのピッチは180が正解
ピッチは別の言い方で『ケイデンス』と言ったりすることもありますが、どちらも同じ意味です。ロードバイクに乗られる方であれば一般的にケイデンス90(回転数)が最もエネルギー効率がいい回転数と言われています。なので坂道などではこのケイデンスを保てるようにギアを入れ替えたりしています。
ランニングにおけるピッチは180回がいいと言われています。ピッチ180回とは、1分間に180回地面に着地することを言います。後ほど設定をした時に180回の着地の感覚を掴んでみてください。
180回/分がいい理由としては、体の上下動を抑えることと、着地時の負担を減らし効率の良い走りができるからです。もしこのピッチが120回だとすると、体の上下動は非常に大きくなり、ふくらはぎが疲れていくのがわかりますね。
180回/分(実際は175〜185くらいと言われています)の着地は、上下動がないロードバイクだけでなくランニングにおいても効率がいい数字なので覚えておきましょう。
メトロノーム機能の設定について
さっそく設定方法をご説明いたします。
まずアクティビティメニューを開きます(ラン以外でも同様に使えます)

GPSと心拍を検知したらアクティビティをスタートさせます

スタートしたら右下のボタンを長押しして運動中に使えるメニューを出します

メニューの中からメトロノームを押します
以前、長時間バッテリーモードも同じ方法でやりましたね

まずメトロノームがオフになっているのでオンに切り替えます

次にBPMを180に調整します
初めて設定するときは、180のピッチで足踏みしてみてください。思ったよりも速いと感じるかもしれません。そして次にデジタルダイヤルを回転させて120に設定してみてください。同じように足踏みすると目線が上下に大きく動いてしまいます。また、一歩一歩の足の負担も感じてください。
ひととおり感じたら180に戻して次の設定に移ります。

次にどのように180のリズムを知らせるかです。『音/バイブ』がオススメですが、実はバイブ機能はCOROSのバッテリーをそれなりに消費してしまうので、音だけで問題ない場合はバイブはなしでもいいと思います。
ちなみに私はノイキャンのイヤホンをしながら走ることが多いので、音はほとんど聞こえません笑

これでメトロノームの設定は終了になります。右下のボタンを押してアクティビティモードに戻りましょう。

設定自体はとっても簡単ですね。
まずは自分のピッチ(ケイデンス)について、日常から意識して走ることが効率よいランニングに効果的です。ぜひ実践してみてください。
ピッチの確認方法
ピッチの確認方法は2種類あります。
1つは走っている最中に確認する方法です。基本的にデフォルト設定でピッチはアクテビティモードで表示されているため、デジタルダイヤルを回転させれば今のピッチ数はわかります。ただし、走ってる最中のピッチ数は変わりやすいので、1つの目安としておいてください。

走り終わったらアプリや時計で確認しましょう。特にアプリは時間の経過とともにピッチの上下が視覚的にわかるのでペースを一定にしている時や、インターバル走などの時のピッチの変化もわかります。特に意識して欲しいのが、ゆっくり走ってる時にピッチが落ちやすいので、ゆっくり走っている時でも平均ピッチが175以上をキープできるといいと思います。
※当たり前ですがスピードが上がればピッチも必然的に上がってきます。ただし、ピッチをあげるには限界がありますので、ランニングに慣れてきてスピードを出したいと感じるようになったらストライド幅を上げていくようなトレーニングが必要になってきます。
この辺りはまた詳しくブログで書いていきたいと思います。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、COROSの『メトロノーム機能』についてご紹介いたしました。
なぜメトロノームが必要なのか、ランニング初心者はもちろん、上級者でもケガでつまずいた時などは原因の多くが着地と言われています。着地の位置を正すためにも、ランニングのピッチを見直してみることはとても重要です。
日頃から自分のランニングのピッチを意識して、ケガの予防と効率の良いランニング方法と向き合ってみてください。
また、設定方法はとても簡単でしたね。アクテビティを起動してから行うので、スタート後にちょっといじる手間はありますが、慣れれば10秒もかかりませんので、ぜひ日頃のトレーニングに取り入れてみてください。
他にもCOROSの記事を書いているので、ぜひチェックしてみてください。