ナチュラルランニングシューズの選び方とブランド別の特徴

前回のブログ『ランニングで足が痛い』痛みにくい走り方のポイントと、改善への考え方で、痛みが出にくい走り方のポイントをお伝えしました。スピードを出したり距離を伸ばしていきたい場合には、ナチュラルランニングという考え方を取り入れていくことをオススメしますということで、書かせていただきました。

今回のブログでは『ナチュラルランニング』という考え方をおさらいしつつ、おすすめのナチュラルランニングシューズについて商品を紹介していきたいと思います。

ナチュラルランニングシューズの選び方

まずは選び方って大事ですよね、まずは選ぶ上で必要な知識を身につけていきましょう。
と、その前にナチュラルランニングとは何かというところからおさらいしていきましょう。

ナチュラルランニングとは

前回のブログでも書きましたが、ナチュラルランニングとは、人間の本来の足の機能を生かした衝撃の少ない走り方を推奨する考え方です。BORN TO RUNという1冊の本により世界に広がり、より自然に近い状態で走る方がケガのリスクが少ないとされ普及してきました。究極は裸足で走れることですが、いきなり裸足で走れるほど大人の足は鍛えられていませんので(子どもは概ね大丈夫です)徐々に慣らしていきましょう。

もう少し詳しくこちらに書いてあるので、こちらをご覧ください。
ランニングで足が痛い』痛みにくい走り方のポイントと、改善への考え方 

ナチュラルランニングシューズの選び方1:スタックハイト

ナチュラルランニングシューズを選ぶ上で、まずは必要な知識。
スタックハイトについておさらいしていきましょう。
スタックハイトとは、靴底から足までの距離のことで、わかりやすくいうとクッションの厚みと捉えて比較していただいて構いません。(その方がシンプルでわかりやすいです)

このスタックハイトが厚ければ厚いほど地面からの距離は遠くなり、地面の感覚はわかりにくくなってきます。この地面からの距離が遠く慣ればなるほど、着地した時の衝撃を感じにくく、知らぬ間に衝撃の強いランニングフォーム(重心より前でかかとから足が着地してしまう状態)になってしまいます。

スタックハイトはランニングシューズを選ぶ上でとっても重要な考え方なので、ほぼどのブランドも記載されていますので、チェックしてみてください。慣れていけば徐々に薄くしていっても問題ありませんが、必要以上に薄くする必要もありませんので、足裏の感覚が伝わる程度の厚みから選んでいきましょう。

canvaより

履き始めのオススメはズバリ 10mm〜20mm
ズバリといいながら10mmも幅がありますね。10mm以下はなかなかの薄さになるので、不安になる方も多くなります。まずは安心して履くことができる10mm〜20mmの間から選んでいきましょう。また、20mmを超えてくるとそれほど薄く感じなくなると思います。25mmくらいになると人によっては非常にクッション性豊かなシューズと捉えられますので、まずは20mm以下から1足チョイスします。

女性は15mm以下でも大丈夫です。
というのは、女性の方が男性に比べて相対的に体重が軽いです。男性でも比較的体重が軽い方は15mm以下で選んでいただいて問題ありません。

ナチュラルランニングシューズの選び方2:前足部のゆとり

ナチュラルランニングシューズに求められることの2つ目は、前足部分にゆとりがあることが重要です。というのは、自然な足というのは、かかとから親指、かかとから小指に向かって自然に広がっていきます。親指の付け根や小指の付け根からつま先に向かって細くなっているシューズは、そもそもナチュラルではなく、シューズの形に足の指が曲げられてしまいますので、選ばないことをオススメいたします。

altrafootwear.jpより

ナチュラルランニングシューズの選び方3:フラットなシューズ

ランニングシューズに少し詳しい人であれば聞いたことがあるかもしれません、つま先とかかとの高さの差のことをドロップ差といいます。このドロップ差を限りなく少なくした方がよりナチュラルなシューズと言えます。というのは、より自然な状態(つまり裸足の状態)で立った時にかかととつま先はフラットになっているからです。

ランニングシューズだけでなく、市販されているほとんどの靴はかかととつま先を比べると、かかとの方にクッションなどで高さが出ていますよね。自然な足に近づけるために、このドロップ差がないシューズを選んでいくことをオススメいたします。

altrafootwear.jpより

主なナチュラルランニング系ブランドと特徴

BORN TO RUN という本が出る前から「裸足」に着目していたVIVOBAREFOOT(イギリス)を始め、今では多くのブランドが参入しています。過去には名作と言われたニューバランスのミニマス(2019年に復刻版あり)やアディダスから発売されたアディピュアトレーナーなど、大手もナチュラルランや裸足感覚のシューズについて参入された時期がありました。その後、上手くいったブランドと上手くいかなかったブランドが分かれます。現在残っているブランドについて書いていこうと思います。


ALTRA(アルトラ)

この分野で1番上手くいっているブランドの1つがALTRA(アルトラ)です。発売当初はソールが薄いシューズや、柔らかいアウトソールのトレイルシューズをリリースするなど、革新的な発想とデザインで『ケガをしにくいナチュラルランニングシューズ』としての地位を築きました。
現在はナチュラルランニングシューズとしてのブランドイメージを残しながらも、さまざまなスタックハイトのシューズをリリースし、幅広い客層から支持されています。


Vivram FiveFingers(ビブラムファイブフィンガー)

そしてVibram FiveFingersもこの分野において信者が多く、ナチュラルランニングシューズ、ベアフットシューズとしての確固たる地位を築いています。特にビブラムファイブフィンガーを日本で展開するBarefootinc Japan株式会社の吉野氏は、ケニアに移住して裸足ランニングをケニア人に教えるなど、ぶっ飛んだ方で日本における裸足ランニングの第一人者とでも言えるでしょう。最近はあまり日本にいる感じはしませんが、Vibram FiveFingersは順調に売れているようです。

XERO SHOES(ゼロシューズ)

また、近年順調に売り上げを伸ばしていそうなのがXERO SHOESです。販売代理店のケンコー社さんは流通網も広いため、手に取れる機会も多く、幅広い世代から受け入れられています。種類も豊富で選びやすいことと、価格帯的にも手に取りやすいのが嬉しいですね。XERO(ゼロ)をブランドネームにも取り入れており、ドロップ差のないフラットで指先までしっかりと広がるデザインになっています。


Luna Sandals(ルナサンダル)

BORN TO RUNを読んだ方であれば、ナチュラルランニングといえばルナサンダル というイメージを持たれる方も多いですよね。『走るために生まれたサンダル』として、多くのベテランランナーからも支持を集めています。
似たようなコンセプトの商品はどんどん出ていますが、まずはこれが1番わかりやすくナチュラルランニングを教えてくれるとして、ナチュラルランニングの登竜門的存在になっています。3月〜5月くらいの間で毎年商品が日本に届いていますので、なくならないうちに購入できるようチェックしておきましょう。


MUTEKI(無敵 杵屋足袋)

ドラマ『陸王』の元になったランニング足袋として、当時はとても注目度が高かったナチュラルランニングシューズです。東京の神保町にあるさかいやスポーツさんで一時販売していましたが、最近はあまり見かけなくなりました。ネット通販では現在も健在です。こちらは厚さ5mmの天然ゴムなので、ちょっとでも凸凹した道でも足の裏に刺激を感じることがあります。他のナチュラルランニング系シューズと比べると、2足目以降で選んだ方がいいでしょう。


Toe Bi(トゥービー 杵屋足袋)

ランニング足袋無敵の後継モデルとして、より薄さに磨きをかけた厚さ3mmのモデルです。このあたりにくるとほぼ裸足です。デザイン的にもなかなかハードルが高いですが、このコンセプトにハマった先にはToe Biが待っていることでしょう。無敵と見た目が変わりませんが(紐からベルクロになりましたが)値段が倍くらいになったことに大人の事情を感じざるを得ませんが笑、いつかは1mmのかもっと薄い足袋にチャレンジするのではないかと、変な期待も高まってきますね。


MERRELL(メレル)

メレルと言えばカメレオンやジャングルモックやカメレオンなど、数々の名作を出してきたアウトドアシューズのイメージはありますよね。実は数年前からベアフットシューズを作っているのはご存知でしょうか。メレル自体も会社の規模が大きい割りに扱っている商品がコアになってしまうので、あまりランニングシューズ部門は上手くいっていないように映ります。

シューズ自体はもちろん悪くありませんが、ブランドイメージとターゲットのマッチングにもう少し時間がかかりそうです。


VIVOBAREFOOT(ビボベアフット)

1990年ころからベアフットという名前をブランドに掲げる老舗ベアフットシューズブランドです。本国イギリスでは、ランニングの動作解析ができるラボを併設しているという本格的なベアフットランニングシューズブランドのパイオニア的存在です。。
デザイン性にも優れており、ランニングシューズにも使えますが、毎日履くことができるシューズとしても優秀です。日本国内での展開については、2021年から自社サイトのみでの展開となったようで、メーカーに在庫がないと購入できないということで、気軽に購入ができない状態になってしまいました。楽天やAmazonに掲載されている商品は、基本的にメーカーの直販品ではありません。


ナチュラルランニングシューズで最もオススメは?

全てのシューズを試しましたが、1番と言われるとやはり『Luna Sandals』がオススメになります。まずはフラットで指先の開放感が前回のルナサンダルで歩いたり小走りしてみるところからのスタートがいいと思います。

間違ってもいきなりスピードを出したり長距離を走ったりしないでくださいね。これまで靴によって使っていなかった筋肉が動員されますので、最初は筋肉痛になったりすると思います。1週間〜2週間くらいは慣らしで使っていただき、徐々に走れる距離やスピードを伸ばしていきましょう。